INDEX



2. キッズテニスの巻 >



1.ガットの巻

 テニスをする時に必要なものといえば、ラケット、ボール、そしてガットです。この中でガットはラケットに張られているのが当り前で、その重要性は忘れられがちです。しかし、テニスをする上で、ガットはラケットに勝るとも劣らないほど、大切な存在なのです。今回はこのガットについてお話ししましょう。

ガットの語源
 「ガット(gut)」とは「腸」という意味。もともとテニスラケットに羊(シープ)の腸で作った糸を張っていた事から、これを「ガット」と呼ぶようになりました。この天然素材のガットを「ナチュラル」「シープ」と言うのもこのためです。しかし現在では、羊の腸だけでは十分な原材料を確保することができなくなり、牛の腸を使用するようになってきています。日本では、ラケットに張られる糸を総称して「ガット」と呼んでいますが、外国では「ガット」よりも、「ストリングス」という呼び方が主流になっています。

ガットの登場は16世紀
 ラケットにガットが張られるようになったのは16世紀半ば。日本の戦国時代の頃です。当時は今のように"縦×横"ではなく、"斜め×斜め"に糸が張られていました。それから少し経ち、16世紀後半になって"縦×横"に張られたものが出てきました。1930年頃には、はがねのガットも登場しましたが、弾力性に乏しいということからすぐに姿を消してしまいました。
 日本で人工素材(ナイロン)のガットが登場したのは昭和22年頃。ナチュラルガットに比べて人工ガットは水に強く、当時の名選手である隅丸次郎氏(全日本テニス選手権4連覇)が「雨の日もプレー出来る!」とすぐに人工ガットを愛用したというエピソードも残っています。

ナチュラルガットと人工ガットはココが違う
 現在、プロの多くはナチュラルガットを使用しています。これは、ガットを張ってから時間が経ってもコンディションがほとんど変わらないことや、打球感が良い為と考えられます。しかし、ナチュラルガットは'値段が高い''耐久性が悪い'などの欠点があります。その点、人工ガットは'耐久性が良く''低価格'で手に入る上、素材メーカーの技術革新により次々に新素材が誕生し'ナチュラルガットとほぼ同等のフィーリング'でプレー出来るものが開発されています。また、人工ガットはナチュラルガットと違い、素材の組み合わせや製法によって様々なプレースタイルに合ったガットを作ることが可能です。現在では、一部のプロ・上級者を除き、市場の大半を人工ガットが占めています。

ガットと畳は新しいほど気持ちがいい
 一度ラケットに張られたガットは、実際にボールを打たなくても、次第に弾力性が落ちてきます。ガットは畳と一緒で、新しいほど気持ちが良いものです。張ってから3ヵ月を目安に張り替えることをお勧めします。参考までにガットを張る時のテンションですが、冬は夏よりも5ポンド程度低く張ると良いと言われています。


INDEX



2. キッズテニスの巻 >




 

Copyright : 1998 by Bridgestone Sports Co.,Ltd.