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12.女性とテニスの巻

 前号ではアンケート調査から「昨今のテニス事情」をご紹介しましたが、今回は実際のテニスの現場から、女性とテニスのかかわりをさぐってみました。

●約40,000人の会員を擁する“女子連”
 昼間あちこちのテニスコートで、熱心にボールを追いかける主婦の姿が見られます。彼女たちの多くが“日本女子テニス連盟”(通称“女子連”)に加盟しています。
 女子連が生まれたのは昭和43年。もともとは硬式テニスの全日本クラスの現役・ベテラン選手が中心になって、女子やジュニアのテニスを支援しようと生まれた団体ですが、女性なら誰でも入れるという事で、主婦層を中心としたテニス人口の拡大に大きく貢献してきました。現在の女子連の会員数は約40,000人。この組織こそ、生活に根づいた女性のテニスブームを支えてきた柱といえるでしょう。
 その活動記録を見ると、A級からD級までのレベル別、50歳級、55歳級、60歳級など年齢別のトーナメントや、「50会」なる50歳以上を対象とした親睦会などが開催され、年齢に応じてテニスが楽しめる環境を、しっかり確立しているのがわかります。

●究極の目標は“全日本ベテラン”
 ブリヂストンスポーツのアンケート調査では、30〜60歳の女性テニスプレーヤーのうち、54%が30代にテニスを始め、26%が週に3回プレーしているという結果が出ています。
 子育て後にテニスを生きがいとする女性たちにとって、最初の大きな目標のひとつが「朝日レディース」大会。都道府県で予選を勝ち抜いた6人がチームとなって戦う全国大会です。全国大会でベスト4に入ると、その後の出場資格は失うため、さらなる目標を求める女性は、40歳以上から5歳きざみのクラスに分かれている“全日本ベテラン”を目指すようになります。男性ではこの大会に出場する人のほとんどが学生時代からの経験者であるのに対し、女性では主婦テニス出身で活躍する人が増えているのも興味深い現象です。

●45歳以上のクラスが人気
 とはいえ、全日本クラスのプレーヤーを目指す人はひとつかみ。やはり「楽しむために」が中高年層のテニスの基本です。
 例えば、区民を対象に、レベルや目的に応じたテニス教室を開催している東京・中野区テニス連盟では、5年前に開設した45歳以上を対象としたクラスが人気を集めています。うまくなって試合に勝つためというより、同年代の仲間と一緒にテニスを気軽に楽しむことを目的としているところが、年配のプレーヤーのニーズにぴったり合って大盛況です。
 月2回開催されるこの教室に集まる50〜60名の生徒のほとんどは女性です。ここで知り合った仲間とグループで公営のコートを借り、週1〜2回ゲームを楽しむ人も多いようです。
中高年になってから新しい交友関係を築くのに、テニスが大いに役立っていますね。

ミニ豆知識
ビーズが落ちたらポイントを失う
 全豪オープンで、髪につけていたビーズを落とし、ポイントを失ったヴィーナス・ウィリアムズ選手。公式ルールでは、帽子、眼鏡、バンダナ、ピン、タオル、ボールなど、着衣や持ち物を落とすと、1回目は警告され、そのポイントをやり直しますが、2回目からはポイントを失ってしまいます。ただし、相手のコート内に落とした場合は、即座にポイントを失います。風の強い季節、アウトドアでの試合では気をつけましょう。



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