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14.グランドスラムに行こうの巻

 フレンチオープンが5月24日から、ウインブルドンが6月21日から始まります。テニスファンが大いに盛り上がるシーズンの到来です。寝不足にはご用心。

●初めてのグランドスラマーは?
 1923年、ILTF(現ITF=国際テニス連盟)が全英、全米、全仏、全豪の選手権大会を、毎年の4大イベントと決めたときから、グランドスラムトーナメントの歴史がはじまりました。ただし、「グランドスラム」という言葉がテニス界で定着したのは、1938年、この4大大会を制覇したアメリカのドン・バッジが自分の成績を「グランドスラム」と呼んでからです。(「グランドスラム」は、もともとトランプの“ブリッジ”というゲームの用語。カードを全部手に入れたときこう呼びます)スポーツ界では、ゴルフの名プレーヤー、ボビー・ジョーンズが最初と言われています。

●いちばん遅いコートから
 いちばん早いコートへ

 1891年に誕生したフレンチオープンの会場となるローラン・ギャロスのサーフェスは、グランドスラムトーナメントではもっとも遅い赤土のアンツーカー。速いサービスとボレーで終わるゲームが多い男子のツアーの中にあって、もっともラリーが続き、それだけに番狂わせも起きやすいのがこの大会です。11個のグランドスラムタイトルを持つピート・サンプラスも、まだこの大会だけはタイトルを取ったことがありません。
 フレンチオープンが終われば、舞台はパリからロンドンへ。サーフェスもいちばん速い芝(グラス)に変わります。芝のコートは今では珍しいのですが、かつては4大イベントの中で全仏以外の3大会はすべて芝でした。サーフェスの違いに選手が慣れることができるよう、フレンチオープンとウインブルドンの間に芝の大会が2大会、イギリスで開かれています。
 サーフェスが変われば求められるテニスシューズの機能も変わります。この2大会を転戦していく選手たちは、サーフェスに合わせた2種類のシューズを持っていきます。

●現地で観戦するときは
 衛星放送の普及で、最近はほとんどリアルタイムでグランドスラムトーナメントの試合を見ることができるようになりました。それでも現地でナマの選手に触れたいというとき、お手軽なのはやはりツアー。1週間ぐらいのツアーが、チケットつきで約40万円前後で旅行会社から売り出されています。
 現地に観戦に行く場合のお薦めは、準決勝や決勝よりも、早いラウンドの試合。それもメインコートにじっと座っているよりは、会場内を歩き回ることです。超有名選手の試合は見ることができないかもしれませんが、それでも出場選手はだいたいが世界のトップ100にランクされる選手。あなただけのヒーローやヒロインを見つけることができるかもしれません。
 グランドスラムトーナメントは試合以外にも楽しみが沢山あります。ローラン・ギャロスではラコステをはじめとするフランスのテニス四銃士や、女性プロ第1号のスザンヌ・ランランの銅像の前で記念撮影を。ウインブルドンではストロベリー・クリームを味わうのも忘れずに。


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