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15.プロ御用達ラケットの巻

 フレンチオープンも中盤にさしかかり、目を離せない日々が続いています。プロの素晴らしいプレーを見ると、それぞれどんな特性をもったラケットを使っているのかが気になるところです。今回は世界のトッププレーヤーが使っているラケットを調べてみました。

●新しく開発された道具は一般プレーヤーから広まる
 テニスのプロは驚くほど自分が使っているラケットに保守的です。試合ではエースさえ取れればいいというわけではなく、相手より先にミスをしないことが重要だからです。ほぼ毎週ランキングポイントのかかった試合が続くプロであれば、上位にいればいるほど、打った瞬間にどんなショットであるかがわかる、使い慣れたラケットで次の試合も戦いたいと考えるのは当然です。
 とはいえ、プロの使うラケットも徐々に変わってきています。12年前に初めて登場した“厚ラケ”は、まずプロは使わないだろうと言われていました。ところが今や中厚(22ミリ〜26ミリ)タイプは、世界のトップ10のうち男女を合わせると、12人が使っています。特に女子選手では、中厚タイプがラケットの厚さのスタンダードになりつつあります。
 厚ラケはラケットフェースの背幅が厚い為、反発性を高めます。相手の強打をものともしない厚ラケが広まって、プロのゲームはますます熱くなりそうです。

●プロにも使われ始めた新素材“チタン”
 チタンを素材に採用したラケットも、一般プレーヤーより少しおくれてプロに使われるようになりました。チタンの特性は軽さと強さ。ラケット軽量化の立役者とされていますが、プロには、チタンの持つ強度が魅力となっているようです。チタン採用によってラケットの反発性が高まったことや、面がぶれにくく安定性が増すことに、プロはチタンの効用を認めています。

●世界のトップ10プレーヤーのラケット分析
使用ラケットスペック
男子
女子
チタン使用
2
2
フェース面積 90 平方インチ以下
3
0
90〜100 平方インチ
6
6
100 平方インチ以上
1
4
厚さ(最大幅) 22 ミリ以下
5
1
22 ミリ〜26 ミリ
5
7
26ミリ以上
0
2
長さ 27 インチ
8
5
27.5 インチ以上
2
5
(5月17日付ランキングトップ10を対象に作成)

 

ミニ豆知識
誰でもプロになれる?
 グランドスラム大会に出場している選手はまずほとんどがプロ。簡単にいえば、賞金獲得のために競技する人がプロですが、プロ宣言すれば誰でもなれるというわけではありません。日本テニス協会の登録プロになるには、全日本選手権(室内、ローンを含む)に出場するか、JOPランキングを取得するという条件があります。これに該当しなくても、選手委員会で推薦され、常務理事会で認められればプロになれます。どちらにしても、プロになるにはそれなりの実力が必要ということです。


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