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24.テニスシューズも進化するの巻

 テニス用具の開発はラケットだけに限られた話ではありません。テニスシューズにおいても、プレーにおける重要性が認識され、さまざまな開発が進んでいます。

●人間の身体は3本のアーチで支えられている
 人間の身体は、足の裏にある3本のアーチによって支えられています。親指のつけ根と踵を結ぶのが「内側の縦のアーチ」、小指と踵を結ぶのが「外側の縦のアーチ」、そして親指と小指を結ぶのが「横のアーチ」です。3本のアーチに囲まれているのが、いわゆる「土踏まず」ですが、この土踏まずこそ、体重を足の裏全体に分散させ、体重の重みによって足が受ける衝撃を緩和しているのです。
 ここ数年、テニスシューズでもソール(くつ底)の土踏まずの部分にパーツをつけて、土踏まずを支えるものが増えてきました。実はこの流れの口火を切ったのが、アーチ型アウトソールを採用したブリヂストンの「アーチパワー構造」だったのです。

●テニスシューズにもチタンの波
 ところでテニスラケットの素材として一般的になった「チタン」ですが、その勢いはテニスシューズにも及んでいます。たとえば、今月発売したブリヂストンのテニスシューズでは、ソールに「Ti アーチホールド」と名づけた、チタンメッシュを組み入れたパーツを装着しています。
 テニスシューズではアーチに当たる部分が簡単に曲がるとケガの原因になりますが、「Ti アーチホールド」を装着することで“強い”チタンの特性から、ソールのねじれを制限するので、ケガを防止するとともに、着地時や蹴り出し時の安定感も高めているのです。
 また最近のテニスシューズはラケットと同様に軽量化が進んでいます。テニスシューズは衝撃吸収機能・耐久性も求められることから、短距離レースで記録を狙うトップ選手に照準を合わせたシューズのような極端な軽量化をはかることはできませんが、求められた機能を満たした上でどこまで軽くし、プレーに負担をかけないかという点で、開発が進んでいます。今回発売したブリヂストンの新製品でも、従来のアーチパワーシリーズの製品と比べ、約10%の軽量化を実現しました。

●オールラウンド用シューズに限界はあるか?
 理想を言えば、テニスシューズはサーフェスに合わせて、少なくともクレーコート用とハードコート用の2足は用意するべきです。しかし毎週1回ぐらい、楽しみでテニスをする人にとっては、できればオールラウンド用1足ですませたいというのが正直なところでしょう。
 こうした一般的なテニスプレーヤーの要望に合わせてブリヂストンが開発したのが「ポインテッドヘリンボーン」というソールパターンです。テニスシューズの基本的なソールパターンであるヘリンボーン(杉の葉のような縞模様)に突起状のポイントを組み合わせることで、滑りやすいクレーコートでも確実なグリップ力を得られ、ハードコートでも摩耗が少ないオールラウンド対応シューズを作りました。
 テニスファンのニーズを100%満足させるテニスシューズ作りは、ブリヂストンの永遠の課題です。


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