|
ラケットの要素には、ラケットフェースの大きさ、フレームの厚さ、ラケット全体の長さや重さなどがあります。ではラケットを選ぶときには何に着目すればいいのでしょうか? 今回は、新しくラケット購入を考えている人のためのチェックポイントをまとめました。
●ラケットの重さは何のため?
現在市場には200グラム近いものから330グラムぐらいの重さのラケットまで数多く出ています。目指すプレースタイルや、ラケットのスイングスピードにもよりますが、ある程度スポーツの経験があった人でも最初は300グラムくらいのものを、これまでまったく運動には縁がなかった筋力が弱い人は、少し軽めのラケットを選ぶほうがよいでしょう。
ラケットの重さが影響するのはボールの威力です。強いボールを打ちたいなら重いラケットを使うほうがいいということになりますが、テニスは1回ボールを打てば終わりというゲームではありません。長時間の試合になれば、重いラケットには体力を消耗しやすいというデメリットがあります。
最近では男子のプロ選手も以前と比べると軽めのラケットを使う傾向にあります。男子プロの場合はラケットの重さに頼らなくても、ラケットを速く振り抜くことでボールに威力を与えることができるので、相手のスピードボールに対してすばやい準備ができる軽めのラケットを使い、試合中の体力のロスも防ごうとしているのです。
●重さのもうひとつの要素、バランス
ところで同じ重さのラケットでも、振ってみると重く感じたり、軽く感じたりすることがあります。これはラケットの重量の配分(バランス)が異なるからです。
ラケットの重心がトップ寄りにあるものを「トップヘビー設計」といいます。ラケットの重さが同じでもトップヘビー設計であればよりボールに威力を加えることができます。その代わり、ラケットを振り抜くための筋力もより必要となります。
ラケットの重さをチェックするときには、単なる重さだけではなく、トップヘビー設計なのか、反対にトップライト設計なのかを確認し、実際に振ってきちんと振れそうかどうか確かめることが必要です。
●厚ラケはパワーのない人の救世主
では、筋力が弱く軽いラケットしか使えない人は、威力のあるボールを打つことをあきらめなければいけないのでしょうか?
実は厚ラケという強い味方があります。厚ラケはフレームの幅を厚くすることでラケット面の反発力を高めたもので、ラケットを速く振らなくても“当てるだけで飛ぶ”というのがセールスポイントです。筋力に応じた厚さの選択をすることをお勧めします。
木製ラケットの時代には難しかったテニスが、ラケットの進化で、誰もが簡単に楽しめるスポーツになってきています。特にここ数年、素材や設計の進化など、ラケットの開発スピードには目を見張るものがあります。
試打会やクリニックに参加された方たちのお話をうかがうと、使用するラケットに対して保守的な人が多く驚かされますが、長くテニスをやってきた人たちも、ぜひ新しいタイプのラケットを試し、より最適なラケットを使って、テニスをもっと楽しんでほしいと思います。
|