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ファーストゲーム後の休憩の廃止や、今年末まで試験的導入が勧められているレット廃止(*1)の検討など、テニスの試合進行を早めるため、さまざまな取り組みが行われています。とはいえ、長時間のゲームともなれば、適切な中断が必要となることも事実。今回はプロの試合で発生するゲームの中断について調べてみました。
● トイレ休憩は3セットマッチで 男子1回、女子2回
3セットマッチ、5セットマッチという長い試合になれば、途中でトイレに行きたくなるのは自然の摂理。試合中でも当然、選手はトイレに行く権利があります。ただしその許容回数は、ATPツアー、WTAツアーのルールによって、男女異なります。
男子の場合は3セットマッチで1回、5セットマッチで2回ですが、自分のサービスの前にしか要求することはできません。女子の場合は3セットマッチで2回、サービスサイドが変わるときや、チェンジコートのときに取ることが望ましいとはされていますが、試合中必要に応じて取ることが認められています。トイレに行くためにコートを離れていてもよい時間は、女子のWTAツアーでは文書で最長5分と明記していますが、男子のATPツアーではチェアアンパイアの裁量に任せられるようです。男女とも認められた時間内に戻ってこなければ、ペナルティの対象となり、ポイントを失うことになります。
ダブルスでは、ブレイクをペアの片方が取った場合でも両方が同時に取った場合でも、そのペアは1回権利を使ったと数えます。
●着替えが認められるのは女子だけ? コート上でシャツを替えることができる男子には、ルール上は着替えのためのブレイクはありません。ショーツを替える必要がある場合には、チェアアンパイアの許可を得てトイレ休憩を取って着替えを行うのが慣習です。
女子の場合はトイレ休憩を着替えに利用することも、トイレと着替え両方の目的で使うこともできますが、着替えだけならコートチェンジのときにしか取ることはできません。また両方が目的の場合も、認められる時間は最長5分と変わりません。
なお、チェンジコート時に選手がブレイクを取ったとき、チェンジコート時に認められている90秒ルール(*2)と合わせて、最長で6分30秒ゲームが中断されることがあります。
女子のWTAツアーでは、選手のリクエストが、試合を自分に有利に運ぼうなどと意図的に試合進行を遅延せる目的であると、レフェリーやツアーディレクターが判断した場合は、その申し出を却下できることになっています。
●けいれんも二度目なら試合続行! 試合中あるいはその試合のウォームアップ中にけがをしたり、気分が悪くなったとき、選手は「メディカルタイムアウト」を取って、適切な処置を受けることができます。ATPツアー、WTAツアーにはそれぞれ専門の医療担当者がついており、コート上で選手を診断したり、治療を行うことができるのは、基本的にはこのツアー専属の医療担当者だけです。メディカルタイムアウトには、症状を診断する時間(WTAツアーでは最高3分と規定)と、テーピングをしたり、薬を与えたり、何らかの処置を行う時間(男女とも最高3分)が含まれます。医療担当者が到着するまで、選手は試合を中断して待つことも、試合を続けていることもできます。
メディカルタイムアウトだけでは適切な処置が終わらなかったときは、ATPツアー、WTAツアーとも特に新たな時間を取らず、チェンジコート時やセット終了時に生じる90秒、120秒の時間を利用することとしています。
本来体調を整えて試合に臨むことが選手のつとめということもあり、メディカルタイムアウトは何度も簡単には取ることができません。WTAツアーは「新たに起きたけがや病気に対しメディカルタイムアウトを要求できる」として、ルールに制限を加えています。けいれんでは、男女とも、部位が異なっても二度目のメディカルタイムアウトは認められません。
*1)ネットインしたサービスも打ち直さず、そのままゲームを続けること。
*2)90秒ルールは90秒の休憩を認めるものではなく、エンドを交代するとき、前のゲームの最後のポイントを決めるボールがアウトオブプレーになった瞬間から、次のゲームの最初のサービスが打たれるまで、90秒を超えてはいけないというもの。
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