今やテニスは生涯スポーツ。ラケットの進化で、誰もが、自分の体力やレベルに合わせて気軽にテニスを楽しむことができるようになりました。気候もよくなるこのシーズン、テニスを始めてみようと考えている人へのアドバイスをまとめました。
●"基本に忠実"が上達の早道
木製のラケットを使っていた時代に比べると、テニスは確かに簡単になりました。センスのある人であれば、初めてラケットを手にした瞬間から、上手な人とならラリーを続けることは十分可能です。しかし、はやくうまくなりたいと思ったときは、やはり専門のコーチに習うのがいちばんです。
プロの試合を見ていてもわかるように、テニスのプレースタイルはかなり自由です。グリップの握り方ひとつとっても千差万別。ただし、それはその選手が自分の強みを生かすために行きついたグリップなので、プレースタイルが好きだからと言って、最初からグリップまでそのプロに合わせてしまうのは考えものです。
ところで、最近では、中高年でテニスを始める人も増えています。当社契約の田村伸也プロは、これからテニスを始めようとする年配のプレーヤーには、フォア・バックとも両手打ちを薦めています。片方の腕に多くの負担をかけて、テニスエルボーになったりすることのないようにするためです。ストロークもボレー感覚で当てて返すスタイルを身に付けることで、年齢が高くなっても、けがをすることなくテニスを楽しむことができます。
●再び注目されている雁行陣で試合に出よう
日本の一般テニスプレーヤーの多くが楽しんでいるのが、シングルスよりもダブルスです。ダブルスには、両方がネットに詰める並行陣、一人がベースラインでストロークを担当し、ペアがネットについてチャンスボールを決める形をとる雁行陣があります。
多くの初心者にとっては、すばやい動きと予測を要求される並行陣より、雁行陣のほうが安心してゲームを楽しむことができるかもしれません。一時は、雁行陣よりも並行陣のほうが強いと言われていたダブルスですが、最近は、アマチュアの女子プレーヤーを組織した日本女子テニス連盟の試合でも、大学の同好会出身の若いメンバーは、強いストロークを生かして雁行陣でよい戦績をあげています。
テニスでは、試合をたくさん経験することも上達するコツなので、レベルに合わせた試合を選び、身に付けた技術を試すことが役立ちます。雁行陣でチャンスボールをきちんと決める名人になったり、強いボールを打てなくても、低いボールとロブを上手に混ぜて配球できるようになれば、テニスの楽しさは何倍も増します。
●選びたいのは腕や身体に負担の少ないラケット
ではこれからテニスを始める人は、どんなラケットがよいのでしょうか。田村プロは"腕に負担の少ないラケット"を掲げます。上級者用のラケットは、はやいスウィングスピードの筋力あるプレーヤーを想定してつくられているので、筋力のない初心者が使うと、思ったようなプレーができないだけではなく、けがの原因にもなりかねません。
最初の1本を選ぶなら、軽くて振りぬきやすいラケット、当てるだけでもボールが勢いよく飛んでいくラケット、ボールを打ったときの衝撃が腕や身体に伝わらないラケットがお勧めです。自分の体力や技術に合ったラケットを使えば、実力以上のプレーができることもあるくらい、最近のラケットは楽しくテニスができるようにつくられています。ぜひぴったりのラケットを選んで、テニスライフを満喫してください。
|