テニス発祥の地と言われるフランス、そして世界で最も古いグランドスラムイベントが開催されるイギリス。今回はこの二つの国で、テニスがどんなふうに楽しまれているか、レポートします。
●テニス協会がプレーヤーをサポート
フランスやイギリスはテニスの歴史が長いだけに、これらの国でのテニス愛好家たちのテニスの楽しむ様子をのぞいてみると、プレーヤーをしっかりサポートする組織が確立していることがわかります。
イギリスのローンテニス協会(The Lawn Tennis Association。略称LTA)も、フランステニス協会(Federation
Francaise de Tennis。略称FFT)も誕生はともに1888年。いずれの協会も、下は4、5歳の子どもからサポート。小さなコートで、カラフルなボールや軽いラケットを使って行う「ミニテニス」と呼ばれるプログラムを用意して、小さな子どもたちが自然にテニスに親しむことができる環境をつくっています。フランスでは「ミニテニス」の会場が全国に5,500。イギリスではホームページ上で紹介されている会場は現在約200ですが、適当な会場を見つけることができなければ、地元のLTA支部に連絡すれば会場を探してくれるようになっています。また学校でクラブ活動を行うシステムのないフランスと異なり、イギリスの場合は小学校がLTCの協力を受け、「ミニテニス」のプログラムを学校の活動として採用しています。
●ホームページでクラブやスクールを チェック
もちろん子どものときにテニスの経験がなく、大人になってからテニスを始めたいという場合にも、これらの協会が提供するサービスは万全です。
FFTでは、美容と健康のためにテニスをする、楽しくテニスをしたい、試合に強くなりたいの3つの目的に合わせてプログラムを準備しています。ホームページなどで自分の地域を入力すれば、希望するプログラムに参加できるクラブを、協会に加盟している約10,000のクラブの中から簡単に探すことができます。
様子はイギリスでもほぼ同様。LTAに加盟しているクラブが約2,400、テニススクールが3,000強あり、7,000人の有資格コーチが登録しているので、テニスを習いたいときも、テニスクラブを探すときも、自分にとって便利な会場をホームページ上で検索できます。
また、イギリスの女性のテニス団体であるウィメンズ・プレーヤーズ・コミッティー(WPC)では、練習相手を探すために、個人が、地域と自分のレベルを登録するシステムを運用しています。
『テニス豆知識 39』では、インターネットでいっしょにテニスを楽しむ仲間を探す人が日本で増えてきていることをお伝えしましたが、英仏の場合は、テニス協会などがこうしたさまざまなサービスを提供する媒介となっているので、個々に仲間を集めようとする傾向は見られないようです。
●試合に出るならレイティングは必須
フランス、イギリスでは、オフィシャルなレベル分け(レイティング)が導入されていて、トッププロから趣味レベルのプレーヤーまでが、フランスでは24、イギリスでは23のカテゴリーに分けられています。クラブ内のトーナメントに出るときもそのレイティングが必要です。ただしイギリスの場合は、上位の10クラスはテニスクラブ内のトーナメントには参加できず、逆に下位の3クラスはクラブ外のトーナメントに出る資格がありません。
おもしろいのは、フランスではテニスの試合にもゴルフのようなハンディキャップ戦が取り入れられていることです。上位になると、2ポイントとって初めてカウントがラブになる-(マイナス)30のハンディが課されたり、逆に下位のプレーヤーには2ポイントとるだけでゲームを取ることができる30から試合を始める権利が与えられます。レイティングは毎年見直され、よい戦績を残せば上にあがることができるようになっています。
テニスファンが楽しくプレーする工夫がいっぱいのテニス先進国。ブリヂストンスポーツもオンラインテニスクラブなどを通して、より楽しめるテニス環境を創出できるようサポートをしていきます。
|