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5.ボールの巻

 テニスシーンで話題にのぼることが少ないボール。しかしテニスはボールがなければはじまりません。。今回はテニスボールについてレポートします。

むかしのボールは詰め物だった
 近代テニスの原型となったといわれる、フランスの"ジュ・ド・ポーム"というスポーツで使っていたボールの原材料は毛織物。これを袋に詰めてボールとしていたようです。その後、羊や犬の毛、人間の髪やひげ、革の切れはしなどが詰め物に使われるようになりました。現在のようにゴムの中に空気を入れたボールが使われるようになったのは、1860年代以降と言われています。

ヒースコートの発見
 一方、ボールの外側。一時、革製だったこともありましたが、1870年頃、イギリ スのテニスプレーヤー、ジョン・M・ヒースコートが、白いフランネルのカバーをつけ るとボールが見やすくなり、バウンドも安定するうえ、耐久性が増すことを発見。 1877年にウインブルドンで大会ルールが確立されたときに、白い布でおおわれた中 空のゴムボールのみが大会の試合球として認められることになりました。なおウイン ブルドンで、白にかわって黄色いボールが使用されるようになったのは、1986年のこ とです。
 日本では1890年ごろ、初めて国産のテニスボールが作られるようになりましたが 、これは今で言うソフトテニスのボールでした。硬式テニス用の国産ボールが誕生す るのは、それから約80年後のことです。

テニスボールはどうして弾む?
 現在のテニスボールは、中が空洞になったゴム製のボールに、2枚のフエルトが糊付けされています。
 一般のテニスボール(プレッシャーライズドボール)は、空洞部に薬品を入れ、化学反応で窒素ガスを発生させることで、ボール内部の圧力を大気圧の約2倍にして、反発力を出しています。
 一方ノンプレッシャーボールは、内圧は気圧と同じですが、ゴムの厚さを少し厚くすることで、反発力を出しています。そのため、プレッシャーライズドボールと比べ、打感が少し重いと言われていますが、長期間放置しても、反発力などボールの性能が落ちないという利点があります。

公認球の条件
 直径6.54〜6.86cm、重さ56.7〜58.5gなど、国際テニス連盟や日本テニス協会では公式大会で使用できるテニスボールの規格を定めています。公認球として認められるために、たとえば、「高さ254cmの高さから落下させた時に134.62〜147.32cmの高さで弾まなければいけない」等のテストをクリアする必要があります。その他にも、硬度、外観などがチェックされます。

ボールの使用期限
 タイヤの空気が自然にぬけていくように、テニスボールの空気も徐々に抜け、弾みが悪くなります。また、ボールを包んでいるフエルト(このフエルトにはボールが飛びすぎるのを防ぐという役割があります)も、使えば使うほど摩耗していきます。ですから缶を開けたボール(プレッシャーライズド)は、使用状況にもよりますが、上級者で2週間、初心者でも1ヵ月ぐらいが使用期限の目安です。
 なお、ボール性能を維持するため、テニスボール缶にはボールの内部と同等レベルの圧力が封入されています。それでも、購入後1年以内に使用するのが好ましいと言えます。




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