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58.シーズン02をレビューするの巻

いよいよ2003年プロツアーの幕開けです。来年はどんなドラマが見られるでしょうか?今年のテニスシーンを振り返りながら来シーズンを展望します。

●10代選手と元女王の活躍に期待が集まる女子ツアー
2002年、全豪を除く3つのグランドスラム大会で優勝し、7月8日から女子No.1の座をキープしたセレナ・ウイリアムズ。彼女の独走が目立つ一方で、10代選手の活躍も目立ちました。
今年ツアー初タイトルを手にした選手は13人いますが、うち6人が10代で、特に注目されたのが、この6人中3人を占めるロシア若手選手の活躍。
ディナラ・サフィナ(16歳/マラット・サフィン選手の妹)は、予選からの優勝で、この4年間で最年少での優勝。 スヴェトラナ・クズネソア(17歳) と エレナ・ボビナ(19歳)は今期2度の優勝を獲得しました。
また、スロバキアのダニエラ・ハンチュコワ(18歳)は、インディアンウェルズでヒンギスを破って優勝。初タイトルがティアT大会で、しかもティアT優勝者としては、最も低いランキング(当時26位)からの勝利という快挙を成し遂げました。

・ツアー初タイトルを手にした10代女子選手(年齢は優勝時)
選手 年齢 国名 最終ランキング
ダニエラ・ハンチュコワ 18 スロバキア 8位
エレナ・ボビナ 19 ロシア 26位
スヴェトラナ・クズネソア 17 ロシア 43位
マリーガイアナ・ミカエリアン 18 スイス 44位
ミリアム・カサノバ 17 スイス 54位
ディナラ・サフィナ 16 ロシア 68位

圧倒的なパワーと身体能力で、今期56勝5敗という驚異の戦績を挙げ、久し振りに一時代を築くのではないかと期待されているセレナですが、女王らしい安定した強さで若手プレーヤーの挑戦を撥ねつけられるのか。また、昨年一つの大会でウィリアムズ姉妹を下した4人目のプレーヤーとなったクライシュテルスや、今一度頂点を目指すカプリティ、さらには、セレスやヒンギスの元女王としてのプライドをかけたプレーも期待でき、年を跨いでのグランドスラムのかかるセレナには、決して安心して臨めるシーズンにはならないでしょう。

●恐れを知らぬ若手の台頭で、激戦必至の男子ツアー
男子でもロシアから20歳のヒーローが生まれました。デビスカップのロシア初優勝に貢献したミハエル・ユーズニー(今期最終ランキングは32位)。1995年にモスクワでデビスカップの決勝戦が行われたときにボールボーイをしていた彼は、今年、デビスカップ102年の歴史で初めて、決勝の最終試合で2セットダウンから逆転勝ちした選手となりました。来年は、男女ともにロシア旋風に注目です。
また、チリのフェルナンド・ゴンザレス(22歳)もATPツアーで有数のハードヒットを武器に135位から17位までランキングを上げた注目選手です。サンプラス、フェレロ、ロディックなどを破っている彼の持ち味は、安定よりも冒険。ミスをしないようにすることより、思い切って打ち込んでいくことで、強みを発揮する選手です。
一方、32歳のアガシ、31歳のサンプラスなどのベテランの中で気になる存在が、チェコのイリ・ノバク(27歳)。93年にプロになり、単複合わせて800もの試合でプレーしてきて、今年7位に浮上。シーズン最終に近い上海の大会では、最初の試合でアガシを下し、アガシのシーズン最終1位への夢を砕きました。ゴンザレスとは対照的に、安定した攻撃力のノバックは、コートカバー力においても優れています。
2003年も、若手、中堅、ベテラン入り乱れて、テクニックとパワーを駆使した、激しく熱い戦いが繰りひろげられるでしょう。


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