DuaLCoiL SPT

Dual Coil→開発STORY

Dual Coil

『X-BLADE』とともにブリヂストンのラケットの2本柱となっている『Dual Coil』がリニューアルされ、新たに『Dual Coil SPT』として登場した。
果たして、そのアドバンテージとは?

Dual Coil

<文中コメント>下山智之(ラケット企画担当) <文・取材>月刊テニスクラシック・ブレーク

誕生以来のコンセプトである"飛び"に心地よい打球フィーリングをプラス!!

下山智之(ラケット企画担当)

下山智之(ラケット企画担当)

アベレージプレイヤー向けモデルとして人気のラケット、ブリヂストン『Dual Coil』がこの度リニューアル。名前も新たに『Dual Coil SPT』として登場した。ニューモデルの注目ポイントについて、企画に携わった下山智之氏に聞いてみた。

下山:「ブリヂストンのラケットは、フレーム厚24mm以下の薄型で競技者向けの『X-BLADE』と、フレーム厚24mm以上の中厚でアベレージプレイヤー向けの『Dual Coil』に大きく二分されています。今回は、そのうちの『Dual Coil』シリーズを大幅にリニューアルしました。
『Dual Coil』シリーズは2007年に登場した初代から"飛び"と操作性のよさを重要視して設計されてきました。また、2009年に登場した第2世代である『Dual Coil Twin』では、シャフトの剛性を上げたことでパワーとスピンを両立させ、それまで以上の高弾道を実現して攻撃性を高めました。
そして、今回登場した第3世代となるのが『Dual Coil SPT』です。『Dual Coil SPT』では、誕生以来のコンセプトである"飛び"のよさ、第2世代で実現した攻撃性はそのままに、よりソフトな打球フィーリングの獲得を目指しています。初代・2世代目の評価を踏まえ、それを『Dual Coil』本来のターゲットであるアベレージプレイヤーに合わせて、よりソフトな打球フィーリングとさらなる操作性のよさを実現しようというのが、『Dual Coil SPT』の狙いです。」

下山氏が語るように、今回の『Dual Coil SPT』ではブリヂストンが目指す中厚ラケットらしさを目指し、(1)打球フィーリングの柔らかさ、(2)飛び、(3)操作性のよさという3つの性能の高いレベルでの実現を目標に開発された。そして、『Dual Coil SPT』の誕生を決定づけたのが、新たな素材との出会いだった。

新素材『セプトン®』が実現した<SOFT POWER TOUCH>

<SOFT POWER TOUCH>

<SOFT POWER TOUCH>

下山:「今回の『Dual Coil SPT』では、『セプトン®』という新しい素材をラケットの各所に使用しています。『セプトン®』は、ゴムとプラスチックの特性のそれぞれよいところを併せ持った素材で、対候性・振動吸収性に優れ、さまざまな分野で応用されている素材です。
『セプトン®』は比重が軽いために、ゴム弾性や振動減衰性を最大限に発揮しながら、今回目指したソフトフィーリングと操作性を表現するのに最適な素材だったのです。
実は『セプトン®』は、『Dual Coil SPT』の開発とは別に、ブリヂストン社内でラケットの性能向上について研究している過程で出合った素材でした。そして、その素材が持つ特性、特に軽さと柔らかさが、開発途上にあった第3世代の『Dual Coil』の目指しているものにピッタリとマッチすることに気づき、応用に取り組んだのです。」

新しい『Dual Coli SPT』では、『セプトン®』を主にグリップのほか、フレームサイド部分(カーボンとの組み合わせ)、ストリングとの接点であるグロメット、そしてシャフトと幅広く採用している。その結果、『Dual Coil SPT』はアベレージプレイヤーのためのラケットとして、性能を大きくレベルアップすることができたという。
また今回の『Dual Coil SPT』では、『Dual Coil』の語源である、シャフトの剛性を高める2重コイル状の巻きつけ部分に、従来のコバルト合金に代えて、比重が軽くより弾性のあるレアメタルの一種、チタン合金を採用。『Dual Coil SPT』が目指した打球フィーリングの柔らかさや操作性の高さに大きく寄与した。

下山:「新しい素材を採用するときには、異なる素材同士のマッチングや重量のバランスなど、開発の過程ではいつも困難と直面しています。今回も例外ではありませんでしたが、そんな苦労の分、皆さんが実際に手に持ち、そして打っていただいたときには、決して数値だけでは表現できない、心地よいシルキーな打球フィーリングや、繊細なまでの操作性のよさを実感していただくことができるラケットが完成したと思っています」

下山氏は自信を持って、そう語った。

なお、『Dual Coil SPT』というネーミングについては、『セプトン®(SEPTON)』の略表である"SPT"と、この『Dual Coil SPT』が目指した "SOFT(柔らかさ)" "POWER(飛び)" "TOUCH(操作性)" を掛け合わせて『SPT』とネーミングされたという。まさに、「名は体を現す」だ。
『Dual Coil SPT』は重量とフェースサイズの違いで「300」「280」「265」「245」と4つのモデルがあるが、各モデルとも2色のカラーがラインアップされ、プレイヤーにとっては選ぶ楽しみが用意されているのもうれしいポイント。
ブリヂストンでは、さまざまなレベルの競技指向プレイヤー向けモデルとしての『X-BLADE』と、幅広いアベレージプレイヤー向けモデルとしての『Dual Coil』という2つのシリーズがあるが、今回の新しい『Dual Coil SPT』の登場によって、両シリーズの個性がより鮮明になったといえるだろう。

※『セプトン®』は株式会社クラレの商標です。

Dual Coil SPT 300

Dual Coil SPT 300

Dual Coil SPT 300

パワーとスピンに高い操作性をプラス。振動減衰性に優れる新素材『セプトン®』を採用し、マイルドで心地よい打球感を追求。

■価格:¥33,600(本体:¥32,000)
■フレーム長:27インチ
■フェース面積:100平方インチ
■フレーム重量:300g(平均)
■バランスポイント:315㎜(平均)
■ストリングパターン16×19(タテ×ヨコ)
■推奨テンション:52±5ポンド
■カラー:レッド、グリーン
■グリップサイズ:2、3
■原産国:中国(付属品含む)
■素材:ハイモジュラスカーボン/レアメタル(チタン合金)/タングステンラバー/セプトン®
■備考・付属品等:ラケットケース付/バイブレーションスタビライザー付

Dual Coil SPT 280

Dual Coil SPT 280

優れた操作性とパワーを両立。トップライト設計でありながら、高い安定性とソフトな打球感を追及。幅広いプレイヤーに対応するオールラウンドモデル。

■価格:¥33,600(本体:¥32,000)
■フレーム長:27.25インチ
■フェース面積:105平方インチ
■フレーム重量:280g(平均)
■バランスポイント:325㎜(平均)
■ストリングパターン16×19(タテ×ヨコ)
■推奨テンション:50±5ポンド
■カラー:マゼンタ、ロイヤルブルー
■グリップサイズ:1、2
■原産国:中国(付属品含む)
■素材:ハイモジュラスカーボン/レアメタル(チタン合金)/タングステンラバー/セプトン®
■備考・付属品等:ラケットケース付/バイブレーションスタビライザー付

Dual Coil SPT 265

Dual Coil SPT 265

軽量で操作性に優れるDual Coil SPT 265。幅広いスイングスピードに対応したアベレージプレイヤー向けモデル。

■価格:¥31,500(本体:¥30,000)
■フレーム長:27.25インチ
■フェース面積:110平方インチ
■フレーム重量:265g(平均)
■バランスポイント:340㎜(平均)
■ストリングパターン16×19(タテ×ヨコ)
■推奨テンション:47±5ポンド
■カラー:ブルー、マゼンタ
■グリップサイズ:1、2
■原産国:中国(付属品含む)
■素材:ハイモジュラスカーボン/レアメタル(チタン合金)/タングステンラバー/セプトン®
■備考・付属品等:ラケットケース付/バイブレーションスタビライザー付

Dual Coil SPT 245

Dual Coil SPT 245

操作性に優れ、楽に飛ばすことができるDual Coil SPT 245。セプトン®により不快な振動を抑制。ダブルスプレイヤー向けモデル。

■価格:¥35,700(本体:¥34,000)
■フレーム長:27.25インチ
■フェース面積:115平方インチ
■フレーム重量:245g(平均)
■バランスポイント:360㎜(平均)
■ストリングパターン16×19(タテ×ヨコ)
■推奨テンション:47±5ポンド
■カラー:ゴールド、シルバー
■グリップサイズ:1、2
■原産国:中国(付属品含む)
■素材:ハイモジュラスカーボン/レアメタル(チタン合金)/タングステンラバー/セプトン®
■備考・付属品等:ラケットケース付/バイブレーションスタビライザー付